浴室用洗剤「バスマジックリン」の消費者行動図鑑
「バスマジックリン」は、以前からリピート購買されており、その背景として「消臭タイプ等その時の気分で買う種類を変えている」ことが、好き・便利・楽しい、と思われ「家族の為に大きな会社の商品で洗浄力を理解している」という基準で購入されている。
【回答者プロフィール】
今回「バスマジックリン」を購入した回答者は、千葉県の40代男性。自宅の掃除は月に2回程度で、主に家族(妻)が行うことが多い。今回はヤマダ電機で購入しました。
まず注目する点は指名買いであり、商品選択を楽しんでいることです。ブランドはいつも購入している定番を選ぶが、ブランド内では「その時の気分で買う種類を変えている」とあり、消臭やアロマなどのサブブランド商品をバラエティシーキング型で選んでいると考えられます。これは、現在は指名買いで「バスマジックリン」を購入しているものの、バスマジックリンの中でその時々の購入商品を比較し、選択しているため、「防カビ」「アロマ」など、カテゴリートレンドに合わせたラインナップをそろえることが、この消費者に「バスマジックリン」ブランドを選択することを楽しませて、指名買いし続けてもらうことに有効と考えられます。
次に、購入の動機は「家族のため」という動機が挙がっており、「社会的動機型」の動機類型であると読み取れます。また、「洗浄能力」を基準に選んでいることが読み取れるため、他者のために「洗浄能力」というパフォーマンスを評価軸として商品選択している傾向がみられます。
そのため、家族からの不満や反対が起こった場合や、「バスマジックリン=洗浄能力が高い」というブランドイメージが崩れた場合は、ブランドスイッチが起こる可能性が高いと考えられます。加えて、この消費者はバスマジックリンに関する情報は「店頭のPOPやポスター」にのみ接触していると回答しているが、家族にとっての「バスマジックリン」のブランドイメージを維持するためのTVCMなど、他媒体の施策も重要と考えられます。
参考URL:http://www.kao.com/jp/magiclean/mcl_bath_00.html
※参考URLは、回答者が自由記入で記載した商品名の回答結果から、該当すると思われる商品を掲載しています。サブブランド名やモデル年度等、URLで掲載する商品と回答者が答えた商品が異なる場合がある点、ご了承ください。
・さらに詳細な分析を行う場合は、以下のレポートサンプルを参照ください。
コンタクトポイントで、狙った体験を提供できている?
商品の買われ方の様々なパターンを知りたい。
自社商品が、消費者の”自分ゴト”になってくれるには?
消費者が自分たちの商品を連想するようになってほしい。
消費者はどんな体験を経て、商品を買っている?
自社商品がどのように買われているかを全体像を把握したい。
何故、買われないのか?
何が問題でどう対処すべきか?
多くの人に選ばれ、買ってもらうには、何をすれば良いか?