身体的リスク先行型

知覚類 - 身体面のリスクを知覚しやすいタイプ

「この商品、体に合わないかもしれない・・・事故や病気になったりしないよね?」


 「身体的リスク先行型」は消費者が商品に接した際に、自分の身体に及ぼすリスクを先行して知覚してしまう消費者の知覚類型です。消費者行動図鑑では、商品知覚の5つの側面(機能面・金銭面・身体面・社会面・心理面)のうち、最も「身体面」に強くリスクを知覚(図)した商品を身体的リスク先行型と判別する。

 身体的リスク先行型の消費者は、商品から「体への悪影響があるのではないか」「使用しているうちに何かの疾患や病気になるのではないか」というリスクを感じていると考えられます。該当する商品としては、食品・飲料・医薬品・化粧品の他に、調理器具や工具、自動車、バイク、自転車などの怪我の可能性を孕むものも該当します。身体的リスク先行型の消費者への対応策としては、安全性を伝えるコミュニケーションや、正しい使用方法の周知徹底が必要となります。また、安全面は消費者にとって「当たり前品質(※)」である可能性が高い為、身体的リスクに対する対策は優先的に行う必要があります。

※「知覚リスク」についての詳細は、守口剛・竹村和久(2012)『消費者行動論 購買心理からニューロマーケティングまで』八千代出版 pp.63-65 を参照下さい。
※「当たり前品質」は品質ポートフォリオ分類の一つ。詳しくはこちら(小島隆也 「ポートフォリオ手法群」 - 日本建築学会)を参照ください。

動機類 - 何が消費者の行動を駆り立て、方向づけるか?

関与類 - 消費者にとってこの商品は、どのように重要なのか?

自己関与: 永続的趣味型 / 永続的仕事型 / 状況的趣味型 / 状況的仕事型
製品関与: ブランド指名型 / カテゴリ関与型 / ブランド・カテゴリ関与型 / 低関与型 /
情報関与: 広告接触・報道量依存型 / 話題性・盛り上がり依存型 / 売り場陳列依存型 /
      広告・報道レレバンス依存型 / ウワサ・評判内容依存型 / 売場コミュニケーション依存型

態度類 - 消費者は商品をどう好んで/嫌っているか?

周辺的態度: 周辺的接触型 / 周辺的好意型 / 周辺的非好意型
中心的態度: 中心的好意拡散型 / 中心的好意型 / 中心的非好意型 / 中心的非好意拡散型

選択・意思決定類 ‐ 消費者は商品をどう選択するか?

選択方略: 属性型 / 選択肢型 / 感情依拠型 / ナビゲート型
意思決定: 低コスト決め手型 / 高パフォーマンス決め手型 / 適合性決め手型 / 便宜性決め手型
     / 高コスト足切型 / 低パフォーマンス足切型 / 不適合足切型 / 不便足切型

選択後類 ‐ 買った後、選んだ後はどうするか?

選択後: 伝道師型 / ロイヤルティ型 / 中立評価型 / 自己フィードバック型 / 批判者型