手段的志向型

動機類 - 目的達成の為に必要であることで、
動機が生まれるタイプ

「完成させるためには、この商品が必要だから欲しいと思う。」


 「手段的志向型」は、消費者が目的達成する為の手段であることが商品選択の動機となっている場合の、消費者の動機類型です。消費者行動図鑑では、商品を選択する動機が外発的動機であり、かつその根拠が目的達成の為の手段であることの場合、手段的志向型と判別します。

 手段的動機型の消費者は、目的達成の為に商品を購入する必要があると考えて行動しています。「風呂掃除を終わらせるために必要」「料理の下ごしらえに必要」「修理や組み立てに工具が必要」などの目的達成に対して商品が必要と考えることが動機にあるため、消費者が目指す目的を特定し、適切な文脈で動機を後押しし行動を促す必要があると考えられます。

※本稿で紹介する「外発的動機」はホフマンーのバック・モデルの分類を参考にしています。このモデルは、松江宏・村松幸廣(2007)『現代消費者行動論[増補版]』創成社 pp.152-158 にて紹介されています。
※「動機」については、青木幸弘・他(20⒓)『消費者行動論 マーケティングとブランド構築への応用』有斐閣アルマ pp.56-57 を参照。

動機類 - 何が消費者の行動を駆り立て、方向づけるか?

関与類 - 消費者にとってこの商品は、どのように重要なのか?

自己関与: 永続的趣味型 / 永続的仕事型 / 状況的趣味型 / 状況的仕事型
製品関与: ブランド指名型 / カテゴリ関与型 / ブランド・カテゴリ関与型 / 低関与型 /
情報関与: 広告接触・報道量依存型 / 話題性・盛り上がり依存型 / 売り場陳列依存型 /
      広告・報道レレバンス依存型 / ウワサ・評判内容依存型 / 売場コミュニケーション依存型

態度類 - 消費者は商品をどう好んで/嫌っているか?

周辺的態度: 周辺的接触型 / 周辺的好意型 / 周辺的非好意型
中心的態度: 中心的好意拡散型 / 中心的好意型 / 中心的非好意型 / 中心的非好意拡散型

選択・意思決定類 ‐ 消費者は商品をどう選択するか?

選択方略: 属性型 / 選択肢型 / 感情依拠型 / ナビゲート型
意思決定: 低コスト決め手型 / 高パフォーマンス決め手型 / 適合性決め手型 / 便宜性決め手型
     / 高コスト足切型 / 低パフォーマンス足切型 / 不適合足切型 / 不便足切型

選択後類 ‐ 買った後、選んだ後はどうするか?

選択後: 伝道師型 / ロイヤルティ型 / 中立評価型 / 自己フィードバック型 / 批判者型