「現在自社商品を購買に至った消費者のストーリーを広く集め、多くの消費者が共有するコンテクスト・シーンを軸に、コミュニケーションプランを検討しましょう。」
【分析の背景と概要】
マーケット視点でのコミュニケーション仮説構築には、コンセプトとなりうる消費者インサイトを発見する為に、定性的なアプローチで調査を行う必要があります。近年ではエスノグラフィーに代表される観察調査の興隆もあり、リサーチによる仮説の発見がビジネスで活用され、消費者インサイトの発見に成果を挙げています。しかし、エスノグラフィーに限らず定性調査は、全般的に調査期間やコストが比較的大きくなってしまい、広告プロモーションの企画立案に向け、定性調査を行うことは現実的ではありません。そこで、消費者行動図鑑ではインターネットリサーチを用いることで、聴取したいターゲット消費者の意見を素早く複数回収し、ターゲットが持つインサイトの発掘をクイックに行うことを実現しています。
以下の例では、自社商品購入者の「購買のストーリー」を複数聴取し、さらに抽出したコンテクストに該当する消費者の市場規模を定量的に検証した「購買行動パターンレポート」を用いることで、現在の購入者の中でも特徴的なコンテクストを定性的に見つけ、コミュニケーションプランの構築を行います。