社会的リスク先行型

知覚類 - 社会面のリスクを知覚しやすいタイプ

「こんなものもってたら、馬鹿にされやしないだろうか?持ってるところを人に見られたくない。」


 「社会的リスク先行型」は消費者が商品に接した際に、商品を購入・所有することが及ぼす社会的影響を、リスクとして知覚してしまう消費者の知覚類型です。消費者行動図鑑では、商品知覚の5つの側面(機能面・金銭面・身体面・社会面・心理面)のうち、最も「社会面」に強くリスクを知覚(図)した商品を社会的リスク先行型と判別します。

 社会的リスク先行型の消費者は、商品から「周りや家族、友人から認められないのではないか」「批判されるのではないか」「合わないといわれるのではないか」というリスクを感じていると考えられます。該当する商品としては、衣類やアクセサリー、スポーツ用品等、自分の趣味趣向が伺える商品等が該当します。社会的リスク先行型の消費者への対応策としては、PR戦略や広告によって話題性を高め盛り上がりを作る方向性や、逆にその商品を買う事が他に知られないようにする配慮(それとわからないような商品梱包等)が必要と考えられます。

※「知覚リスク」についての詳細は、守口剛・竹村和久(2012)『消費者行動論 購買心理からニューロマーケティングまで』八千代出版 pp.63-65 を参照下さい。

動機類 - 何が消費者の行動を駆り立て、方向づけるか?

関与類 - 消費者にとってこの商品は、どのように重要なのか?

自己関与: 永続的趣味型 / 永続的仕事型 / 状況的趣味型 / 状況的仕事型
製品関与: ブランド指名型 / カテゴリ関与型 / ブランド・カテゴリ関与型 / 低関与型 /
情報関与: 広告接触・報道量依存型 / 話題性・盛り上がり依存型 / 売り場陳列依存型 /
      広告・報道レレバンス依存型 / ウワサ・評判内容依存型 / 売場コミュニケーション依存型

態度類 - 消費者は商品をどう好んで/嫌っているか?

周辺的態度: 周辺的接触型 / 周辺的好意型 / 周辺的非好意型
中心的態度: 中心的好意拡散型 / 中心的好意型 / 中心的非好意型 / 中心的非好意拡散型

選択・意思決定類 ‐ 消費者は商品をどう選択するか?

選択方略: 属性型 / 選択肢型 / 感情依拠型 / ナビゲート型
意思決定: 低コスト決め手型 / 高パフォーマンス決め手型 / 適合性決め手型 / 便宜性決め手型
     / 高コスト足切型 / 低パフォーマンス足切型 / 不適合足切型 / 不便足切型

選択後類 ‐ 買った後、選んだ後はどうするか?

選択後: 伝道師型 / ロイヤルティ型 / 中立評価型 / 自己フィードバック型 / 批判者型