朝野 煕彦 中央大学大学院 客員教授

これまでマーケティングサイエンスで研究されてきた消費者行動の「理論」と、実際の消費者行動の「データ」を融合させる事で、様々なマーケティングモデルの実証と応用を促進する役割を担うサービスであると感じます。アカデミズムとマーケティング実務のよい橋渡し役になることを期待しています。

<朝野煕彦教授 略歴>

1969年、千葉大学文理学部卒業後、マーケティング・リサーチの企業に就職し、コンサルティング業務を行う。1980年、埼玉大学大学院修了。その後、筑波大学特別研究員、専修大学教授を経て、東京都立大学、首都大学東京教授を歴任する。現在、中央大学および多摩大学大学院客員教授。日本マーケティング・サイエンス学会論文誌編集委員。日本行動計量学会理事。著書は「マーケティング・リサーチ プロになるための7つのヒント」(講談社)「ビッグデータの使い方・活かし方―マーケティングにおける活用事例」(東京図書)など多数。株式会社コレクシアのマーケティングリサーチ専門サイト「市場調査クリニック」にてコラム連載中。

星野 崇宏 東京大学大学院 准教授

  ビッグデータの重要性は叫ばれていますが、ITベンダーが提供するソフトといえば機械学習やデータマイニングなどブラックボックス型のものばかりで、多くの企業から現場でうまく活用できていないという声を聞きます。

  消費者行動図鑑は、消費者行動研究で培われてきた知見を活かしながら、実際の行動主体である消費者側のストーリーを可視化する新しいツールとして、現場のニーズに大きく答えるのではないでしょうか?今後ともコレクシアさんには、実務と学術による創発の流れを作ってくれる事を期待します。

<星野 崇宏教授 略歴>

東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(経済学)・博士(学術)。情報・システム研究機構 統計数理研究所、名古屋大学大学院経済学研究科を経て、2014年から現職。行動経済学会理事、日本行動計量学会理事、マーケティング・サイエンス学会編集委員、日本統計学会編集委員。主な著書は「調査観察データの統計科学」岩波書店。

守口 剛 早稲田大学商学学術院 教授

 消費者行動図鑑は、学際的な研究領域である消費者行動研究の知見を取り入れ、マーケティングの現場で使える形にまとめた、すばらしいサービスだと思います。この取り組みにより、実務家とアカデミアの交流が活発化し、消費者行動研究の現場での活用が発展することを期待します。

<守口 剛教授 略歴>

早稲田大学政治経済学部経済学科卒業、東京工業大学理工学研究科経営工学専攻博士課程修了、博士(工学)。(財)流通経済研究所、立教大学を経て、2005年から現職。2012年9月より、早稲田大学大学院商学研究科長。日本消費者行動研究学会副会長(前会長)、日本マーケティング・サイエンス学会理事、日本マーケティング学会理事、日本商業学会理事。『プロモーション効果分析』朝倉書店、『マーケティング・サイエンス入門』有斐閣(共著)、『消費者行動論~消費者心理からニューロマーケティングまで』八千代出版(共編著)、『マーケティングのデータ分析』朝倉書店(共著)、など多数の著書、論文がある。