機能的リスク先行型

知覚類 - 機能面のリスクを知覚しやすいタイプ

「この商品買って大丈夫かな?実際は不便だったり、機能が足りなかったりしないかな?」


 「機能的リスク先行型」は消費者が商品に接した際に、商品機能に関するリスクを先行して知覚してしまう消費者の知覚類型です。消費者行動図鑑では、商品知覚の5つの側面(機能面・金銭面・身体面・社会面・心理面)のうち、最も「機能面」に強くリスクを知覚(図)した商品を機能的リスク先行型と判別します。

 機能的リスク先行型の消費者は、商品から「期待通りの機能がないのではないか」、「ニーズや問題を解決しない、もしくは不十分なのではないか」というリスクを感じていると考えられます。該当する商品としては、空気清浄器等の実環境で使用しなければ機能を確認できない商品や、通信販売やネット通販等で試用ができない商品もあてはまります。機能的リスク先行型に該当する商品に対する、マーケティング上の対応策としては、リスクを感じている機能を特定し、十分な機能を備えていることをコミュニケーションすることや、サンプリング等で試用の機会を作ることが有効と言えます。

※「知覚リスク」についての詳細は、守口剛・竹村和久(2012)『消費者行動論 購買心理からニューロマーケティングまで』八千代出版 pp.63-65 を参照下さい。

動機類 - 何が消費者の行動を駆り立て、方向づけるか?

関与類 - 消費者にとってこの商品は、どのように重要なのか?

自己関与: 永続的趣味型 / 永続的仕事型 / 状況的趣味型 / 状況的仕事型
製品関与: ブランド指名型 / カテゴリ関与型 / ブランド・カテゴリ関与型 / 低関与型 /
情報関与: 広告接触・報道量依存型 / 話題性・盛り上がり依存型 / 売り場陳列依存型 /
      広告・報道レレバンス依存型 / ウワサ・評判内容依存型 / 売場コミュニケーション依存型

態度類 - 消費者は商品をどう好んで/嫌っているか?

周辺的態度: 周辺的接触型 / 周辺的好意型 / 周辺的非好意型
中心的態度: 中心的好意拡散型 / 中心的好意型 / 中心的非好意型 / 中心的非好意拡散型

選択・意思決定類 ‐ 消費者は商品をどう選択するか?

選択方略: 属性型 / 選択肢型 / 感情依拠型 / ナビゲート型
意思決定: 低コスト決め手型 / 高パフォーマンス決め手型 / 適合性決め手型 / 便宜性決め手型
     / 高コスト足切型 / 低パフォーマンス足切型 / 不適合足切型 / 不便足切型

選択後類 ‐ 買った後、選んだ後はどうするか?

選択後: 伝道師型 / ロイヤルティ型 / 中立評価型 / 自己フィードバック型 / 批判者型