ノートパソコン 「MacBook Pro」の消費者行動図鑑
「MacBook Pro」は、「前のパソコンが壊れて、店頭で説明を受けた」際に「店員がMacについて熱く語った」ことによりMacに興味を持ち「実際に触って使いやすそうだった」ことから購買されている。
【回答者プロフィール】
今回「MacBook Pro(マックブック プロ)」を購入した回答者は、東京都の30代男性。技術系会社員で、PCはネット検索、メール、写真加工、動画加工で使用している。今回はヨドバシカメラで購入している。
この回答者はPC買い換えのきっかけとなったのは「前のPCが壊れてからネット検索が不便だった」事を挙げています。ここで”不便”という表現を使っているのは、携帯電話等、インターネットを使う環境がまったくなくなったわけではなく、PCが使えなくなったことが早急に代替品を用意しなければいけないほど、切迫した問題ではなかったと考えられます。
この内容より、インターネット利用をメインとしている消費者にとって、PCが使えくなることは「替えが効かない問題」となっておらず、PC自体も携帯電話でインターネットを閲覧できる現在においては、必需品的な側面よりも、趣味の商品としてとらえられている様子が伺えます。この結果より、今後のPCにおいてはデザイン性や趣味における利用など、ただインターネットが利用できる以上の生活文脈上の価値を提供することが求められると考えられます。
そして、この消費者は「店員さんが熱く語っていて興味を持った」と回答しており、販売員の説得が購買に影響したことが読み取れます。説明するまでもなくMacは強固なブランドを築き上げており、PCに詳しい販売員がブランドのファンであることは、対面で購入検討している消費者に対して強力な説得を実現できる例であると言えます。この結果より、特長的なブランドを販売する販売員は、「熱く語っている」と思われるくらいの接客を行うことが、売り場で消費者を共感させることが期待できそうです。そのため、商品知識の教育のみならず、良さを伝えるために「熱く語る」為のセールスピッチや、トレーニングが有効と考えられます。
参考URL:http://www.apple.com/jp/macbook-pro/
※参考URLは、回答者が自由記入で記載した商品名の回答結果から、該当すると思われる商品を掲載しています。サブブランド名やモデル年度等、URLで掲載する商品と回答者が答えた商品が異なる場合がある点、ご了承ください。
・さらに詳細な分析を行う場合は、以下のレポートサンプルを参照ください。
コンタクトポイントで、狙った体験を提供できている?
商品の買われ方の様々なパターンを知りたい。
自社商品が、消費者の”自分ゴト”になってくれるには?
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消費者はどんな体験を経て、商品を買っている?
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